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①タイトル画 ドイツ編 _convert_20160606165241





何なんだ?


この感覚は・・・


しっとりと 吸い付く唇


ほのかな香り


鼻から少しだけ漏れる 生々しい息


少し唇を動かしてみると


「ん・・・」


やっぱり 鼻に抜けるような吐息


不思議と 


このまま離してはいけないような気になって


俺は そっと 抱きしめた


繝峨う繝・蔵_convert_20160608164857


その男は 全く動く気配すらなく


俺の口づけを 瞳を閉じたまま 黙って受け


抱きしめられても 全く動かず


まるで 人形のようだった





ただ一つ 違うのは


確実に そこに 


体温が存在しているということ・・・


抱きしめた身体は 確かに生きている人間のそれだった





唇を唇で 少し噛んだりして


目を開けると


目の前で 閉じていた大きな瞳も ゆっくりと開かれて


その瞳の中に浮かぶ 穢れのない純粋さや美しさ


その奥に潜む悲しみや諦めに


改めて驚きを覚えた





『悪かった・・・』


「・・・」


男は 何も言わず


真一文字に結んだ唇の端を少し上げ


俯いた・・・





話をしようかと思ったとき


少し離れた場所から 声がした


”チャンミンお坊ちゃまー!”


ドイツ人と思われる 品のいい初老の男性が こちらに向かって歩いてくる


”お坊ちゃま・・・
また ここにいたんですか?
風邪をひいてしまいますよ?
もう 戻りましょう・・・
大好きなスープが待っています”


「・・・」


男性は 持って来た大きなストールを 
”チャンミン” と呼んだ男に
ふわっと 羽織らせ 肩に手を添えると
俺に向かって 一礼をして
歩き出そうとした


『ちょっと 待ってください!』


”はい 何でしょうか・・・?”


『この人は・・・?』


”私どもの不注意で お坊ちゃまを一人にさせてしまいました
連れて帰りますので こちらで失礼いたします
貴方は観光の方ですか?
また 雨が降りますよ
そろそろ ホテルに戻った方がいいですよ”


お坊ちゃま?


なんだ?


何処かの国の王族か・・・?


それとも ドイツの由緒ある貴族のボンボンか?


ゆっくりと 俺の前から遠ざかる2人を 


訝しい気持ちで見つめてしまう・・・


でも 俺の韓国語に合わせたのか?


確かに 男性は韓国語で話をしたんだ


頭の中が ?でいっぱいになった頃


”チャンミンお坊ちゃま” は 歩きながら振り返り


俺を じーっと見つめた





その時 何故か


このまま帰してはいけないと


2度と 逢えなくなるのではないかと


焦りにも似た気持ちが 俺の胸の奥で渦巻いた


旅先で 一瞬出会っただけの男


声すら聞いていない 何処の誰かもわからない男


全く 関係のない男


何が 俺をそんなにざわつかせているのか?!


お世話になるベーカーさんの家に 


さっさと戻ればいいのに・・・





なのに・・・





気づいたときには 既に走り出していた


ゆっくり前を歩く2人なんて 俺の足ならほんの数秒


車に乗り込もうとした2人に すぐさま追いついた


『待って! 待ってください!』


あからさまに 嫌そうな顔をした男性が


さっさと ”チャンミン” を車に乗せた


”もう お帰りください
雨 本当に降りますよ?”


俺は そんな言葉なんて全く耳に入らない


”チャンミン” に向かって 話しかけた


『会いたい!また会いたいんだ!
明日も ここに来てもらえないかな?』


”あの 困ります!”


そう言って ドアを閉めようとした男性を制して頼み込む


『もう一度だけでいいんだ 
この男と 話がしたい・・・
それとも 俺みたいな普通の人間が
近づいてはいけない人なのか?』


”そういうわけでは・・・”


男性が そう言いかけたとき 


後部座席に座る ”チャンミン” が 


男性のジャケットの袖口を 引っ張った


そして 何と手話で 話を始めたんだ





その様子を しばらく眺めていたけれど


一体 この2人が何者なのか


さっぱり というよりも 益々わからなくなった・・・


「口 聞けないのか・・・?」


”チャンミンお坊ちゃまは 声が出ません
でも 貴方と もう一度会ってもいいと言っています”


「・・・」


”どうなさいますか? 流石に話ができないのでは
貴方も会う意味がないのではありませんか?”


すると ”チャンミン” が また 袖口を引っ張り 何か話をした


”わかりました おぼっちゃま”


男性は 俺の方を向き直り


”明日 午前11時に またここに来てくださいますか?
御屋敷で ランチをご馳走いたします
チャンミンお坊ちゃまとご一緒に召し上がってください”


『えっ?』


あっけに取られて ぼーっとしていると


”よろしいでしょうか?”


『あ・・・はい・・・明日11時ですね
必ず来ます!』


慌てて 答えた





”チャンミン” を乗せた車は


音もなく スーッと走り出し


窓越しに目が合った ”チャンミン” が


俺に向かって 確かにうっすらと笑みを浮かべた





声を持たない天使の微笑み


霞の中に 車が消えてなくなるまで


その場から 動けなかった・・・





     

このチャンミンは

一体どんな人物なのでしょうね?

そんな 大がかりな設定ではないですよ

カメラマンシリーズは あまり長くしたくないので・・・

早く くっつけたい

もう少々お待ちくださいね♪




かるたのまとめから リンクに飛んでいただいて

新たに拍手を下さったり

以前のお話を順番に読んで 

1話ごとに拍手をくださる方々もいらして 本当に嬉しいです

ありがとうございます






東方神起完全体まで

あと 436日!






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テーマ : 東方神起    ジャンル : アイドル・芸能
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プロフィール

Mink

Author:Mink
2011年チャンミンに一目惚れ❤
好きが止まらない❤
愛が止まらない❤
ユノとチャンミンの東方神起が
毎日の生きる糧❤
進化し続ける2人の海に溺れています❤

このブログは私の小さな楽しみ。
日記のように少しずつ
東方神起のことを残しておきたいと
思って作ったものです♪

が・・・
腐ってしまったため
妄想空想想像のお話を
UPしてしまいました!

情報ブログでは
ございません!

また 画像は
お借りしているものが
殆どです!
ありがとうございます!

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