黒い瞳が邪魔をする ~ 第三幕 色褪せぬ想い出 4 ~
category: 黒い瞳が邪魔をする(連載中) > 第三幕 《色褪せぬ想い出》

ユンホside
「もう! ユノヒョンってばっ・・・
はぁ・・・はぁ・・・」
息を切らして追いかけてくるチャンミンが可愛い
離れてから 毎日思うチャンミンは
笑った顔 怒った顔 困った顔など色々だったけれど
今は 必死な顔のチャンミンを堪能できて
また一つ増えた チャンミンアルバムの1ページ
敢えてたくさん走って
人気のない 小さな校舎の裏まで おびき寄せることに成功した
授業を受けてる校舎だなんて 大ウソだ
研究室の一部が入っているこの校舎は 今日は開いていない・・・
それも 全て事前リサーチ済み!
家でゆっくりするためには 先に学校を案内することは
自然の流れ
久しぶりに逢うチャンミンに 俺自身がどこまで我慢できるか
正直わからなかった・・・
俺には追いつけなくて
息を切らすのも 想定内・・・
来た・・・
俺に近づいてきたチャンミンの手を引いて
少し窪んだ場所へと 引きずり込んだ
作戦大成功!
「あっ! ヒョッ・・・ヒョンッ!」
有無を言わさず 無言で抱きしめた
許せ!
こうしたかったんだ・・・
1か月ぶりだというのに
まだ 手にさえ触れていなかったのだから・・・
「ん・・・ヒョン・・・苦しいよ」
『動かないで』
このまま
もう少し このまま・・・
「ヒョン・・・暑いよ・・・
僕 汗かいてるから 離して」
何も聞こえない
今は
チャンミナ・・・お前の言うこと
聞いてやれない
必死にもがくチャンミンを
全身の力を込めて 更にきつく抱きしめた
久しぶりのチャンミンの感触に
大好きな汗の匂いに
目眩がしそうだ・・・
耳に唇を当てて
『チャンミナ・・・』 と一言
「あ・・・」 と
短い声を漏らした瞬間 身体の力が抜けて
抵抗をやめた君
顔は見えないけど わかるんだ
今 オドオドしてるだろ?
でも そろそろと 俺の背中に回る腕に
少しずつ力が入る意味は?
俺は目を閉じて
大きく息を吸い込んだ・・・
鼻をすり抜けるのは
新緑の香りなのか
それとも チャンミン お前の香りなのか・・・
ずっと動かない俺の意を 察したのか
チャンミンの細い腕に ぐっと力が入る
「ヒョン・・・待ってた?
僕のこと 待っててくれた?」
『当たり前だろ』
「僕も・・・」
きっと 想いは同じ・・・
レンガ造りの瀟洒な建物の片隅で
俺たちは 静かに唇を重ねた・・・
こんな風に 直にチャンミンに触れることができる喜び
いつでも 逢いたいときに逢えていた日々は
当たり前ではなかったんだと 思い知る
俺たち 1年に何度逢うことができるのだろうか?
先のことを考えるのはよそう・・・
『チャンミナ! 帰ろう! 俺の家に!』
一瞬 躊躇したチャンミンが
手を握って走り出した俺の手を
ぎゅっと 握り返した
「ヒョン! 帰ろう!」
「ヒョン! ずるいよ~」

☆ ☆ ☆ ☆ ☆
決して リボンをつけて遊んだわけではないのです
ふくれっ面を探していたら この写真を見つけたんですが
TV画面のキャプらしく 右上に文字が入っていたので
消してみただけですよ←
だって可愛いんだもん!
東方神起完全体まで
あと 305日!


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