HOTEL T の秘め事 84階
category: HOTEL T の秘め事 (完結)

『この家 どう?』
「とても居心地がいい・・・
イトゥク社長に感謝してる」
シャワーを浴びて すっきりした僕たちは
もう一つの部屋のベッドに横になった
「こんな部屋に住んでみたいな・・・」
『住めよ』
「そんな簡単に言わないでよ
僕は社長じゃないんだから・・・」
『ここさ ホントは俺の家』
「えっ?」
『ホテルのコテージにしちゃ 広すぎると思わなかった?』
「ずっと思ってたけど・・・
部屋もいくつもあるし・・・」
『俺と チャンミナの家』
「えっ? ちょっと待って?
意味がわからないよ」
『ここ 実はホテルの敷地じゃないんだ』
ユノが言ってることがよくわからない
確かに ホテルのパンフレットにこんな立派過ぎるコテージは載ってなかったし
研修でも聞いたことがなかった
きっと 社長のくつろぎ用か VIP専用の隠れ家みたいなものなんだと思っていた
公には 知られない部屋・・・
ホテルには 得てしてありがちじゃないか・・・?
その特別な部屋が ユノの家?
「ユノ ますますわからないんだけど・・・」
『チャンミナ・・・よく聞いて
ここはな ホテルに隣接した土地で
この家は 俺が建てた家』
「ちょっ・・・ホントに?
本当にユノのお家なの?」
ビックリすることばかりで 僕の頭は理解の範疇を超えている
やっぱり今日は 何かおかしい・・・
夢を見ているのかな?
『チャンミナ 大丈夫か?』
ベッドの上で身体を起こし キョトンと不思議そうな顔でもしていたのだろう
すぐに起き上がったユノが 真面目な顔で僕に問いかけた
「想像もしていなかったことが立て続けに起こってるから
頭の中が 少し混乱気味・・・
整理しないと・・・」
『驚かせて悪かった
今まで言えないことばかりだった』
「どこまでが夢で どこからが本当なの?
もう一回説明してよ」
『って どこからわからないの?』
「んーユノが社長だってところから・・・
あっ違うっ・・・僕が 社長秘書に異動になったとこ」
そうだ イトゥク社長に呼ばれたところから
展開が早過ぎて ついて行けてないんだ・・・
ユノは ゆっくりと 説明してくれた
HOTEL T の社長だった父親のススメで海外修行をし
リゾートホテルの経営を任せる前に
東京のHOTEL T で更に修行を積めと言われたと・・・
「えっ? じゃあ 僕たちが チョン様って言っていたお客様は
実はHOTELの時期社長だったの?」
『正確には リゾートの方のな?』
「と・・・東京では何をしていたの?」
『HOTEL T をお客様の立場で利用しながら
良いとこ悪いとこなんかをさ 日々レポートしてた』
「・・・」
『俺 ホテルの色々なところで目撃されてただろ?』
僕は ここで初めて合点がいった
「ああ・・・キュヒョンも言ってた・・・
地下の売店のお姉さんとよく話しているとか
部屋以外のトイレで見かけたとか
ティーラウンジやバー 最上階のレストランも良く利用してくれて
本当にいいお客様だねって・・・」
『キュヒョンは良く観察してるんだな』
「噂好きだから あっ」
慌てて口を押えた僕に ユノはニヤリと笑いかけた
『心配するな キュヒョンは良くやってるよ
そうやって アンテナを張り巡らすのもいいことだから』
「自分が お客様になって 色々試していたんだ・・・?」
『そういうこと』
「それじゃあ 言えないね 正体不明のエグゼクティブって
ちょっと神秘的な人気者だったけど・・・」
『もう 気安く話かけてはもらえないだろうな』
「売店のお姉さんとか 超驚くだろうね」
『そうだな 腰抜かすかもな
今度出張で東京に行ったら 挨拶しなくちゃだな』
「あまり ビックリさせ過ぎないでよ」
『チャンミン・・・ホントに ごめんな?』
「・・・怒る気にもなれないよ」
僕は 今日の出来事を振り返った
社長秘書に抜擢されて
呼ばれた部屋には ユノがいて
実は社長になったんですなんて ふざけすぎだよ・・・
そして
”好き”って言ってくれて
ここは ユノの家だとか もう
僕はどうしたらいいの?
『チャンミナ・・・ここへ越して来いよ
一緒に住もう』
「・・・」
『実は ここは チャンミナの部屋
俺の部屋もあるし』
「じゃあ さっきの大きなベッドの部屋は?」
『基本 俺たちがスルための部屋』
「はっ? スルって・・・」
途端に かぁーっと赤くなった僕を
優しく抱き寄せて ユノは言う
『ほら・・・こんなに正直で可愛いんだよ
毎晩 チャンミナに触れていたいし
誰にも渡したくない
だから 俺たちは基本あの大きなベッドで一緒に寝る』
「そ・・・そんな・・・」
『この家で一番いい場所に配置したんだ
明日の朝 見てみて』
ますます 話が飛躍して
僕は ミノくんのいる社員寮に 戻ることすら忘れてしまった
今晩 眠れるだろうか・・・
知恵熱でも出しそうなほど
僕の心は かき乱されていた





82階に初めて拍手コメントをくださったBさん♪
拍手もコメントもありがとうございます💕
再始動からというとトン堕ちして数か月ですね
世界が変わったでしょう?
ユノペン→トンペン→ホミンペンとか・・・
既に腐界に迷い込んだのですね👍
大変うれしい限りです
この世界は抜け出すことは難しいと思われます
一緒に溺れていきましょうね❣️
これからもどうぞよろしくお願いいたします🙇♀️
Mink
拍手コメント Hさん♪
VOGUE いいらしいですね😍
早く見たいです〜😘
Mink
更新待ってるよ♪な方
応援よろしくお願いいたします!
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