紫色の誘惑 138
category: 紫色の誘惑 (終了)
仕事柄 夜中に寝たであろうユノさんを
あまり早く起こすのは 忍びなくて
部屋をチェックアウトしてから
電話を入れることにした
日曜日のロビーは 都心のシティホテルだけあって
かなりの人で ごった返していた
記念日?
食事に来たと思われる 3世代の家族・・・
結婚式のお呼ばれと思われる
着飾った若い女性達・・・
はたまた お見合いか?と 思われる
ぎこちない感じの 男性や
数は少ないけれど 仕事と思われる人も・・・
何かの集まりだろうか?
着物を着た 中年女性の集団
ユノさんに 電話をしようと
1人用のソファー椅子に 座って
回りを見渡すと
改めて 色々な人がいるものだと思う
少し前なら
若い女性の集団を
ちらちらと 見たものだけど
何故か 今は全く気にならない・・・
オカシイな・・・
苦笑いをして
自分は 傍から見ると
どういう人に 見えるのだろうかと
ふと疑問が湧いた
今日は デニムに軽いダウンを着ているから
ビジネスには見えないだろうし
お見合いにも 見えないだろう・・・
完璧に 浮いてる!
自分と同じような 人は何処にもいなかった
カジュアルな服装の男性は 皆
連れがいた
なんか とっても場違いな気がして
早く 外に出たくなった
ユノさんに 電話を入れると
『あ チャンミン? おはよう! さっき起きたよ
いま何処?』
優しい声に 安堵する自分
ホテルをチェックアウトしたことを 告げると
『何処か 行きたいとこ ある?』
と 聞かれた
「あの もし 良ければ なんですけど・・・」
『ん? なに?』
「ユノ さんの おうちに・・・
行ってもいいですか?」
『へっ? 俺ん家?』
「あっ 急だから ダメならいいです
また 今度でも・・・」
『えっ チャンミンは 俺の家なんかでいいの?
映画観に行ったりしなくて いいの?』
「はい! ユノさんのところが いいです・・・」
『マジ? 嬉しいなあ・・・
来て来て! ○○駅 わかる?
そこからなら 30分かからないと思うよ?』
「はい 前に その駅に友達が住んでいたから
行ったことあります
これから 向かっていいですか?」
『いいよ 駅で待ってるから
早く来いよ
本当に いいの?』
「いいんです 行きたいんです」
『”ユノの家に 行きたい”って 言ってくれる?』
「え? 今?」
『そう 今! 大丈夫だろ?』
「あ でも ロビーだし・・・」
改めて 言えと言われると
少し 恥ずかしい・・・
回りの人は
俺が誰と電話しているかなんて
全く気にもしていないのに・・・
恋人と 電話で話しているのだから
少し 照れてあたり前・・・だよな?
「ユノの家に 行きたい・・・」
言ってる傍から 身体中が熱くなる
ああ 今は 顔も赤いな・・・
『・・・』
「ユノ・・・?どうしたんですか?」
意を決して ”さん” づけを やめた
『ああ 声だけ聞いてるとさ
会って話すのとは 大違いで
なんか ゾクゾクするな』
「そ そうですか・・・?」
って 俺も 実はそう・・・
ユノさんの声を聞くだけで
ゾクリと しちゃうんだ
『俺の家に来たいって ことはさ・・・
”俺に 会いたい” って ことだよな?』
「・・・は・・・はい・・・
そうです・・・」
『俺も 早く チャンミンに会いたいよ・・・』
”会いたい” という一言が
今の2人の関係を 象徴しているような気がした
会いたいな・・・
早く 会いたい・・・
「これから 向かいますから
電車に乗ったら 連絡入れますね」
『うん 改札で 待ってるよ!』
早く あなたの姿を 見たくて
あなたの声を 直に聞きたくて
あなたに 触れたくて
小走りで 駅に向かった
30分足らずの時間が
これほど もどかしく感じたことは
今までに なかった
この電車を 降りたら
あなたに 会えるんですよね
もうすぐだから
ユノ 待ってて!
ユノさんの家 大丈夫かな?
かなり散らかってるんじゃ・・・?
誰もが 心配するよね?!
『紫色の誘惑』は あと1~2回で 最終回です
初めの予定よりも 随分長くなりました
最終回の後は ”あとがき” をアップします!
それから 今後の予定&新しいお話
間に ちょいちょい記事を 挟みます!
あと少し お付き合いくださいね


にほんブログ村
あまり早く起こすのは 忍びなくて
部屋をチェックアウトしてから
電話を入れることにした
日曜日のロビーは 都心のシティホテルだけあって
かなりの人で ごった返していた
記念日?
食事に来たと思われる 3世代の家族・・・
結婚式のお呼ばれと思われる
着飾った若い女性達・・・
はたまた お見合いか?と 思われる
ぎこちない感じの 男性や
数は少ないけれど 仕事と思われる人も・・・
何かの集まりだろうか?
着物を着た 中年女性の集団
ユノさんに 電話をしようと
1人用のソファー椅子に 座って
回りを見渡すと
改めて 色々な人がいるものだと思う
少し前なら
若い女性の集団を
ちらちらと 見たものだけど
何故か 今は全く気にならない・・・
オカシイな・・・
苦笑いをして
自分は 傍から見ると
どういう人に 見えるのだろうかと
ふと疑問が湧いた
今日は デニムに軽いダウンを着ているから
ビジネスには見えないだろうし
お見合いにも 見えないだろう・・・
完璧に 浮いてる!
自分と同じような 人は何処にもいなかった
カジュアルな服装の男性は 皆
連れがいた
なんか とっても場違いな気がして
早く 外に出たくなった
ユノさんに 電話を入れると
『あ チャンミン? おはよう! さっき起きたよ
いま何処?』
優しい声に 安堵する自分
ホテルをチェックアウトしたことを 告げると
『何処か 行きたいとこ ある?』
と 聞かれた
「あの もし 良ければ なんですけど・・・」
『ん? なに?』
「ユノ さんの おうちに・・・
行ってもいいですか?」
『へっ? 俺ん家?』
「あっ 急だから ダメならいいです
また 今度でも・・・」
『えっ チャンミンは 俺の家なんかでいいの?
映画観に行ったりしなくて いいの?』
「はい! ユノさんのところが いいです・・・」
『マジ? 嬉しいなあ・・・
来て来て! ○○駅 わかる?
そこからなら 30分かからないと思うよ?』
「はい 前に その駅に友達が住んでいたから
行ったことあります
これから 向かっていいですか?」
『いいよ 駅で待ってるから
早く来いよ
本当に いいの?』
「いいんです 行きたいんです」
『”ユノの家に 行きたい”って 言ってくれる?』
「え? 今?」
『そう 今! 大丈夫だろ?』
「あ でも ロビーだし・・・」
改めて 言えと言われると
少し 恥ずかしい・・・
回りの人は
俺が誰と電話しているかなんて
全く気にもしていないのに・・・
恋人と 電話で話しているのだから
少し 照れてあたり前・・・だよな?
「ユノの家に 行きたい・・・」
言ってる傍から 身体中が熱くなる
ああ 今は 顔も赤いな・・・
『・・・』
「ユノ・・・?どうしたんですか?」
意を決して ”さん” づけを やめた
『ああ 声だけ聞いてるとさ
会って話すのとは 大違いで
なんか ゾクゾクするな』
「そ そうですか・・・?」
って 俺も 実はそう・・・
ユノさんの声を聞くだけで
ゾクリと しちゃうんだ
『俺の家に来たいって ことはさ・・・
”俺に 会いたい” って ことだよな?』
「・・・は・・・はい・・・
そうです・・・」
『俺も 早く チャンミンに会いたいよ・・・』
”会いたい” という一言が
今の2人の関係を 象徴しているような気がした
会いたいな・・・
早く 会いたい・・・
「これから 向かいますから
電車に乗ったら 連絡入れますね」
『うん 改札で 待ってるよ!』
早く あなたの姿を 見たくて
あなたの声を 直に聞きたくて
あなたに 触れたくて
小走りで 駅に向かった
30分足らずの時間が
これほど もどかしく感じたことは
今までに なかった
この電車を 降りたら
あなたに 会えるんですよね
もうすぐだから
ユノ 待ってて!
ユノさんの家 大丈夫かな?
かなり散らかってるんじゃ・・・?
誰もが 心配するよね?!
『紫色の誘惑』は あと1~2回で 最終回です

初めの予定よりも 随分長くなりました

最終回の後は ”あとがき” をアップします!
それから 今後の予定&新しいお話
間に ちょいちょい記事を 挟みます!
あと少し お付き合いくださいね



にほんブログ村
- 関連記事
-
- 紫色の誘惑 140 (2015/06/30)
- 紫色の誘惑 139 (2015/06/29)
- 紫色の誘惑 138 (2015/06/28)
- 紫色の誘惑 137 (2015/06/27)
- 紫色の誘惑 136 (2015/06/26)
スポンサーサイト
Comments
管理人のみ閲覧できます
このコメントは管理人のみ閲覧できます
2015-06-28 17:14
Re: タイトルなし
鍵コメ Nさんコメントありがとう~♪
毎日読んでくださって
本当に感謝です

リクエストどおりに
カッコいいユノさんを想定して
書いたつもりなんですが
どうでしたか?
途中から 少し可愛い感じも
入れちゃいましたけど♪
さきほど お話を書いていたら
あと2話になりました

是非 あとがきも読んでくださいね

mink
mink URL 2015-06-28 21:48